2015年04月02日

ゼロの迎撃

日本は他の国に比べて治安がいいと言われていますが、このゼロの迎撃
読むと、それはあくまで結果論でしかないと強く実感します。この国ほんまに
大丈夫かいな、と周りを見回して不安になるのです。

最近、自衛隊の評価が東日本大震災を契機に上がり、というよりおおっぴらに
肯定できるようになりました。それに加えて、国産の武器も、戦闘機「神心」
やヘリ空母「いずも」など目を引くものも出てきました。軍事評論家なども
これで日本の守りは鉄壁だ、みたいな風潮が増えてきました。

ですが、子供の喧嘩ですら、強い相手に真正面からぶつかっていく奴はいません。
あの国や、あの国や、はたまた敵か味方かさっぱり分からんあの国が、悪知恵
だけはあるこれらの国が、明らかに武器で勝る日本に対して真正面から来る
でしょうか?

北ナントカという国との戦争をシュミレートした小説は結構ありますが、
そのほとんどは、日本国民あるいは在日と言われる人になりすました
北ナントカ国特殊部隊が突然蜂起するというパターンです。ゼロの迎撃
も基本的にそうです。蜂起しない限りは、日本国民と区別するのは難しい
のです。

そして、最も背筋が寒くなるのは、彼らが捨てるものが何もない、と
いうことです。自分の命ですら、彼の国では塵芥のようなものに過ぎ
ません。こういう、知恵のある獣と戦闘をすればどうなるか、という
リアリズムをゼロの迎撃 は描いています。

専守防衛の日本は、外に向けて針鼠のように武装していますが、仮想
敵国との戦端は間違いなく日本国内で開かれます。そして、その戦争の
模様を政府や国防省は教えてくれません。小説だけが、その戦慄すべき
姿を見せてくれるのです。



posted by ジャパニスト at 05:50| 本のレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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