2015年07月20日

中村勘三郎 『夏祭浪花鑑』を観た

出張先のホテルでたまたまNHKをにチャンネルを合わせたら、今年5月に
ベルリンで行われた、平成中村座公演の中継録画が放送されていました。
出し物は『夏祭浪花鑑』という浪速の侠客ものでした。

前回、ニューヨーク公演の『法界坊』もTVで目にする機会がありましたが、
歌舞伎に対するそれまで持っていたイメージを根底から覆されてしまいました。
歌舞伎は勿論伝統芸能ですが、そこから想像される静的なイメージとは全く
違い、大掛かりな舞台にダイナミックな動き。人の心の襞までも映し出すかの
ようなリアルさかと思えば、現実にはあり得ないようなとんでもない展開、
喜劇のような可笑さのすぐ後で、人形浄瑠璃を見ているかのような目の表情
だけで見せる繊細な人情の機微。そこには舞台表現のあらゆるものが詰って
いました。

それ以来、私は中村間勘三郎さん(今でも、中村勘九郎さんと言ったほうが
ピッタリくるのですが)の大ファンにになりました。折りしも彼は私と同い年。
この歳であの動き。まるで一流のアスリートではありませんか。感嘆の一言
でした。

この『夏祭浪花鑑』も、『法界坊』と同様に心躍らされる素晴らしさでした。
同時通訳のイアフォーンをつけたドイツの方々がどれ程、この動きの激しい
芝居展開を理解したかは疑わしいですが、芝居全体から受取った雰囲気は
十二分に理解されたのではないかと思いました。
posted by ジャパニスト at 15:47| エンターテインメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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