2015年08月17日

ジェームズ・キャメロンの「アバター」2D

キャメロン監督「アバター」でやってくれました

昔、小学生の頃に読んだSF,E.R.バローズの『火星のプリンセス』を
思い出していました。遠い惑星での冒険やロマンス。地球環境とはそもそも
全然違うので、どんな想像も許されます。どんな生物が出てきても、違和感
なくワクワクしながら読みました。キャメロン監督も私と同世代。きっと
彼の作品群からヒントを得ていると思います。

映画が終わった帰り際、すれ違ったおばさん2人が、「あの場面は『ラピュタ』
から取ってる。」とか「あの鳥に乗って飛ぶところは、『風の谷のナウシカ』ね。」
とか話していました。確かに、キャメロン監督はこの映画に登場するいろんな
物の発想を、過去の日本の優れた映画や自作から取って来ている様に思えます。

「アバター」はキャメロン監督の経験、思想の
全てを含む

『ラピュタ』の空に浮かぶ岩や、『ナウシカ』のグライダー。腐海もそうかも
知れません。そして、自作の『エイリアン2』に出てきた、シガニー・ウイーバー
やAMPスーツみたいなの再登場していたのも嬉しかったです。それと、私には、
ナヴィ族の暮らすあの巨大な木は、アイスランドの伝説に出てくる『世界樹』を
思い起こさせました。そんな遊び心も楽しめました。

キャメロンさんの映画はCGやVSXを駆使しながらも、できるだけそれを隠そう
とするところに特徴があると思います。『タイタニック』の時もそうでしたが、
大掛かりなCG作品であるにも拘らず、表現したいのは滅びていく物の憂愁の
美や哀切、極限状態での人間の愛情や犠牲心であったと思います。

この『アバター』でも、描きたかったのは、パンドラという地球とは異なる惑星の
環境の丸ごとであったり、色とりどりの夜光の幻想的な美しさであったり、
アーチ状の岩石の息を呑む様な見事さであったりします。

キャメロン監督は自身も海洋探検家という1面も持っており、フィクションではなく
実際のタイタニックの調査のために深海調査船で3800メートルの深さまで
潜ったり、誰も見たことのない深海の生物を生態を調査したりしています。
そして、それを全て3Dカメラで記録しています。

ジェームズ・キャメロン監督はこの「アバター」で伝えたかったのは、単なる
映画の楽しさだけではなく、自分自身が体験した未知なる星、未知なる環境の
「共有」「追体験」ではなかったかと思います。



アバター サントラ:


ラベル:アバター2D
posted by ジャパニスト at 06:01| 映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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